【ノーベル賞が証明】アルギニンを3ヶ月間飲んでみた感想とその効果
はじめにアルギニンの3つの特徴
エナジードリンクに必ずと言っていいほど含有されている人体にとって重要なアミノ酸
アルギニンの効果を解き明かした学者はノーベル賞を受賞している
「最近疲れやすい」などの悩みを抱える特に男性は絶対に飲んだほうが良いサプリメントNo.1
アルギニンとは?
アルギニンの研究者であるルイス・イグナロ博士には1998年にノーベル生理学・医学賞が与えられています。
アルギニンはアミノ酸の一種です。分類としては「非必須アミノ酸(体内で作られるアミノ酸)」ですが、速やかに分解されてしまうアルギニンの特性上、必要量の多い子どもにおいては「必須アミノ酸」となっています。
アルギニンはエナジードリンクに含有される成分としてお馴染みです。エナジードリンクに含まれる成分としては「タウリン」が有名ですが、タウリンは日本では医薬品扱いなので、清涼飲料水としてのエナジードリンクにはその代替としてアルギニンが含まれているというわけです。このことからもわかる通り、アルギニンは活力源として作用するものです。
下記でアルギニンの効果を見ていきましょう。
アルギニンの効果
疲労回復・二日酔いの回復
ラット実験によれば、アルギニンの投与によって疲労回復が早まったとの報告があります。疲労原因のひとつとして血中アンモニア濃度の上昇が挙げられますが、アルギニンによって血中アンモニア濃度が低下したのです。
また、アルギニンにはアセトアルデヒドの解毒作用を促進する効果もあるとされますので、アルコールによる二日酔いの改善にも効果があるものと考えられます。
免疫力の向上
2~13歳の子供 (イタリア) にアルギニンを投与すると、空気感染による感染症発症抑制に有意な効果がみられ、CD3およびCD4の割合が増加した (PMID:9549298) 。
・エイズ患者 (平均年齢37.33歳、アメリカ) にアルギニンを2週間投与 (19.6 g/日) したところ、NK活性の上昇傾向がみられた (PMID:12093460) 。
アルギニン|「健康食品」の素材情報データベース
アルギニンには免疫機能を高めて感染を予防する働きがあることがわかっています。上記引用におけるエイズ患者の例はそれを顕著に表すもので、エイズ(後天性免疫不全症候群)は人体の免疫機能が破壊されてしまう病気であり、アルギニンの投与で免疫が向上したことは極めて象徴的であると言えます。
医療の現場でも、術後の感染を予防し回復を早めるためにアルギニンの投与が行われています。
成長ホルモン分泌の促進
子どもにとってアルギニンが必須アミノ酸であるのは、成長ホルモンの合成に必要だからです。アミノ酸とは要するにたんぱく質のことなので、成長期の子どもが肉などの高タンパクな食べ物を好むのも頷けます。
で、成長ホルモンは大人にとっても有用で「健全なメンタルの維持」「アンチエイジング効果」「メタボリックシンドロームの予防」などの効果があるとされています。気分の落ち込みや老化は成長ホルモンの欠乏に一因があるというわけです。
また、アルギニンは男性機能向上にも効果があるとの試験結果が多く、精力剤と呼ばれるものの殆どにはアルギニンが含有されています。これは成長ホルモンの作用の他、アルギニンの血流促進効果がもたらすものと考えられています。
アルギニンに副作用はある?
アルギニンは、臨床試験において3ヵ月間の摂取でも重篤な副作用は見られなかったとの報告が数多く出ていることから、サプリメントの中でも安全性の高い部類に入ると言えます。
それに加え、妊娠中でも短期間(試験では12g/日を2日間)であれば安全に使用できることが確認されています。妊娠中の長期摂取及び授乳中の摂取は安全性が確認されていない(「危険」なのではなく「まだわからない」という段階である)ので避けたほうが無難でしょう。
このように短期間であれ妊娠中の安全性が確立されているサプリメントは稀有ですので、総評としては安全性はかなり高いとみなせます。
ちなみに、ヘルペスウイルスはアルギニンを栄養として増殖することがわかっているので、ヘルペス感染症が発現している際にはアルギニンサプリやアルギニン入りのエナジードリンクの摂取は避けたほうが無難です。ヘルペスが悪化してしまう可能性があるからです。
アルギニンの基準摂取量
アルギニンに定められた基準摂取量はありませんが、グリコPOWER PRODUCTIONサイトによれば効果を得るためには1日に1,000mg~8,000mg(1g〜8g)を目安に摂取するのが良いとのことです。
アルギニンは少量を摂取しても意味がないことも知られています。例えば毎日100mgを取り続けても全く無用であるということ。下限量を超えた時に効果が発揮されます。その下限量というのが国によって定められているわけはないのでバラつきはあるものの、様々な情報を統合すると「一般成人は1500mg〜2000mg」程度、「筋トレなどの運動をしている人(アスリート)は2000mg〜5000mg」程度が摂取目安量であると言えます。
また、アルギニンはシトルリンと相性が良く、アルギニン:シトルリン=2〜3:1の割合で摂取するのが良いです。シトルリンは1日に800mgが摂取目安量と言われていますから、それを基準に考えれば「アルギニン:シトルリン=1600mg〜2100mg:800mg」との解を導き出すことができ、上で示した「(アルギニンの1日の摂取量は)一般成人は1500mg〜2000mg」ともほぼ合致します。
アルギニンが含まれる食べ物
アルギニンはたんぱく質であるので、肉・魚・大豆製品などに多く含まれます。これらをバランスよく摂取していれば決して不足することはないでしょう。プラスアルファとしてサプリメントでの摂取も視野に入れると良いです。
また、100g中にアルギニンを多く含む食品として「かつお節(4.3g)」「高野豆腐(4.1g)」がよく挙げられますが、おおよそかつお節の中袋が100gであり、それを1日に食べきることは現実的ではありません。高野豆腐も同じで、1日に1袋の高野豆腐を毎日食べるなんて狂気の沙汰です。
当サイトでは「日常の食事をバランスよく摂る(特に魚と大豆)」+「サプリによる補助」を推奨しています。
アルギニンを飲むタイミング
成長ホルモンは眠っている間に分泌されるので、アルギニンサプリを飲む最適のタイミングは寝る30分〜1時間前です。また、空腹時に飲むことが推奨されます。食品中の他のアミノ酸と競合して吸収率が低下してしまうからです。
アルギニンを3ヶ月間飲んでみた感想
飲んでみたサプリメントは「アルギニン&シトルリン」のものです。アルギニンとシトルリンは非常に相性が良い飲み合わせです。
飲み始めて1週間頃、最初に気づいたことは「明らかに疲れにくくなった」ということです。普段から運動をしているわけではないので肉体的なことはさておき、精神的に消耗することが殆どなくなったように思います。「やらなきゃいけないことがあるけど、面倒くさいなー」ということが格段に減りました。意思決定が迅速にできる。
また、寝起きも良くなりました。寝すぎることが殆どなくなり、それに加えて布団の中でだらっとしていたら二度寝していたという悪しき習慣も改善されました。これは睡眠時間が短くなったということではなくて、目覚めが良く、起きた瞬間にその日にすべきことが把握できているので迷うことなく布団から出ることができるということ。お陰で部屋が散らかっていることも少なくなりました。
アルギニンが効かないという意見も耳にしますが、おそらく即効性と劇的な改善を求めすぎていることに起因するように思います。激烈な即効性と劇的な効果があるとすれば、それはもはやサプリメントではなく劇薬です。
アルギニンの効能は冒頭で述べた通り、ノーベル賞が授与されるほどの科学的根拠に立脚しています。体感で「なんだか効かないな」と思ったとしても、身体の中では確かに何らかのポジティブな効果がもたらされているはずです。私はアルギニン&シトルリンのサプリメントはとても気に入ったので、現在も飲み続けています。
アルギニンサプリと飲み合わせの良いサプリメント
冒頭で述べたアルギニン研究でノーベル賞を受賞したルイス・イグナロ博士の著書『NOでアンチエイジング』には、アルギニンと飲み合わせの良いサプリメントとして下記が挙げられています。
■オルニチン回路を構成するアミノ酸
・シトルリン
・オルニチン
■相性の良い抗酸化物質
・ビタミンC
・ビタミンE
・葉酸
・α-リポ酸
アルギニンサプリの購入方法
気に入っているのは、上でも紹介した「NOW社製アルギニン&シトルリンサプリメント」で、調べた中では最も高品質でコスパの良い商品でした。私の中ではこれ一択です。