【やる気がドバドバ出る】チロシンを3ヶ月間飲んでみた感想とその効果
はじめにチロシンの3つの特徴
やる気が湧いてくるのをすぐに実感できる
抗ストレス・抗うつにも効果的
天然のアミノ酸なので安全性が高い
チロシンとは?
チロシンはアミノ酸の一種で、体内でも生成できることから非必須アミノ酸に分類されています。チーズから発見されたためにチロシンという名が付けられています。
チロシンははっきりと効果が実感できるサプリの一つです。「活動的になる」「すぐに動きたくなる」という感想を多く聞きますので、やる気や意欲が湧かない悩みを解決するためにはチロシンは最適であると言えるでしょう。
チロシンの効果
無気力を改善する
チロシンは脳内物質「ドーパミン」「アドレナリン」「ノルアドレナリン」の原料になるものです。これら3つを合わせて「カテコールアミン」とも呼ばれます。
ドーパミン:
「アドレナリン」「ノルアドレナリン」の前駆体であり、報酬系の脳内物質です。人にポジティブな感情をもたらして行動的にします。YouTubeで「もっとおもしろい動画はないかな」とついつい関連動画を見てしまう(つまり行動的になる)のはドーパミンの作用と考えることができます。
アドレナリン:
大事な試合の前などに「アドレナリンが出てきた」などと言うのを聞いたことがあるでしょう。まさにその通りで、アドレナリンは緊張状態の時に多く放出され、心拍数や血糖値を高めるなど身体へ作用します。
ノルアドレナリン:
アドレナリンが身体に影響を与えるのに対し、ノルアドレナリンは同じ緊張時に感情面へ作用します。「締切が近い!やばい、やらなきゃ!」という意欲は主にノルアドレナリンの働きです。
これら脳内物質がチロシンのおかげで正常に作られるために、やる気や意欲が高まるということです。個人差はありますが、服用から4時間程度は効果が持続するという意見が多く見られます。
学習能力の向上
上記脳内物質はつまり、脳の働きを活発にすることに他なりません。つまりは「記憶力」「集中力」「判断力」などの学習能力が増進されることに他なりません。特にノルアドレナリンは長期記憶を形成する際に必要不可欠な物質です。
抗ストレス作用
ストレスを感じると、人体ではそれに対抗するために上記カテコールアミン(ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン)を大量に消費します。ストレスと戦う原動力となるわけです。しかし、ガソリンがなければクルマが走らないように、ストレスと戦うための原材料がなければ対抗する術がなくなってしまいます。
日頃からストレスを感じている人にもチロシンは推奨できるものです。
抗うつ作用
うつ病の原因は大きく3つに分けられると考えられています。
1. セロトニンの不足
2. ノルアドレナリンの不足
3. フェネチルアミンの不足
うつ病治療薬にSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)というものがありますが、これは脳内のセロトニンとノルアドレナリンを「減少させない(=再取り込み阻害)」ための薬です。
ところでチロシンはノルアドレナリンの原料でもありますから、チロシンの摂取によってノルアドレナリンを「増加させる(=つまり減少させない)」ことにも繋がります。うつ病患者はきちんと医師に薬を処方してもらうことがベストですが、チロシンによってうつ病の予防の一助になり得ると考えることができます。
事実、チロシンによってうつ症状が改善したとする研究結果も発表されています。
白髪予防
チロシンはメラニン色素の原料にもなるので、白髪の予防にも一定の効果があると推測されます。「悩みが多いと白髪が増える」と良く言いますが、上述の通り、ストレスによって体内のチロシンは大量に消費されてしまいメラニン色素へのリソースを割くことができなくなってしまいます。「悩みが多いと白髪が増える」にはそれなりの根拠があるようです。
チロシンに副作用はある?
チロシンは自然界に存在するアミノ酸の一種であり、体内でも合成することが可能です。従って、比較的安全性の高いものですが、人気のサプリメントであるため幾つかの軽微な副作用は報告されています。
高血圧の人は注意が必要
ドーパミン等の分泌は血圧を高める作用があります。ですので、高血圧の人は摂取には注意する必要があります。
イライラしやすくなる
同じく、ドーパミン等、特にアドレナリンとノルアドレナリンは臨戦態勢時に脳内で大量に分泌される物質です。従って、イライラしやすくなるという報告は多く寄せられています。この副作用を抑制するために鎮静作用のある「ロディオラ・ロゼア」「コリン」などのサプリメントとの飲み合わせが良いと感じています。
眠れなくなる
同様にして、ドーパミン等の興奮性の脳内物資が分泌されることによって眠れなくなるという報告もあります。寝る前に服用するのは避けたほうが無難かもしれません。
シミやそばかすの原因になり得る
チロシンはメラニン色素の原料になるので白髪予防になると上述しましたが、弊害として過剰摂取によってシミやそばかすの原因になり得ると考えられます。適量の摂取であれば問題はありません。
甲状腺機能亢進症の原因になり得る
チロシンの大量摂取は甲状腺ホルモンを過剰分泌してしまう甲状腺機能亢進症という病気の原因になる可能性があります。バセドウ病はその一種です。
耐性が付きやすい
チロシンはサプリメントの中でも耐性が付きやすいという報告が多いものでもあります。毎日摂取するというよりは、ここぞという時に使うのが効果的であるように思います。
チロシンの基準摂取量
一日に500mg〜1500mgの摂取が適切とされます。3000mgという記述も見かけましたが、それはちょっと多すぎではないかと感じます。よほどの無気力やうつ症状の改善には良いのかもしれません。
但し、150mg程度でも充分に効果が出るという人もいますので、まずは少量から始めてみるのが良いと思います。
チロシンが含まれる食べ物
チロシンは意外と身近な物質です。
・チーズから発見されたという経緯
・リンゴの切り口が黒くなるのはチロシンがメラニン色素に変化したもの
・たけのこ水煮に見られる白い塊はチロシンが固体化したもの
・納豆に見られる表面の白いブツブツはチロシンが結晶化したもの
但し、チーズを毎日大量に食べることは現実的ではありませんし、リンゴやたけのこ水煮を大量に食べても摂取できるチロシンは微々たるものです。本稿で述べてきたような無気力の改善や抗ストレス作用を期待するなら、サプリメントで補助的に摂取することが求められます。
チロシンを飲むタイミング
アミノ酸のサプリメントはアミノ酸同士が喧嘩をして効果を打ち消し合ってしまうことがあるので、空腹時に飲むことが推奨されています。従って、チロシンサプリメントも食前や食後ではなく、空腹時に飲むようにしましょう。
また、夜に飲むと眠れなくなるという報告もありますので、ベストなタイミングは朝イチではないかと思います。やる気が停滞してくる午後3時頃でもいいかもしれません。私は朝イチに飲むことが多いです。
チロシンを飲んでみた感想
チロシンに即効性があるというのは実感しています。効果には個人差があるようで「すぐに動きたくなって掃除を始めた」という人もいれば「全く効果が感じられない」という人もいます。私はその中間くらいで、服用から30分程度でやる気と集中力が増したのを感じることができました。本稿も実際にチロシンを飲んだ後にこうして書いています。
但し、1カプセル500mgは私には少し多いようで、服用後に頭が重く感じることもあります。今ではカプセルを割って半分ずつ飲むようにしています。これも個人差があると思います。
私にとってチロシンは毎日の健康のために飲むというよりは、集中したいここぞという時の切り札としての使い方をしています。常備してあるサプリメントのうちの一つです。
チロシンと飲み合わせの良いサプリメント
ビタミンB群
アミノ酸はビタミンB6によって効率的に体内へと吸収されますから、ビタミンB群サプリメントとの飲み合わせは非常に良いです。
ロディオラ・ロゼア、コリン
チロシンのイライラしてしまう作用を軽減するためにロディオラ・ロゼアと併用している人は多いようです。ロディオラ・ロゼアは高地に自生するハーブで、気持ちをリラックスさせる効果があります。ビタミンB様物質であるコリンもイライラを抑えるサプリとしておすすめです。
DMAE
「チロシンの”やる気”」と「DMAEの”集中力”」で仕事・勉強の相乗効果が期待できます。個人的にこの組み合わせはとても気に入っていますし、飲み合わせている人も多く見られると感じています。
チロシンサプリの購入方法
チロシンサプリメントには国産品と輸入品があります。輸入品はコスパが良いですが1粒の容量が多いのが難点です。国産品は到着までが迅速ですが、やや高いという印象です。ちなみに私はコスパ優先で輸入品を使っていますが、今のボトルが終わったら国産品に切り替えようかと検討しているところです。