【不安をぶっ飛ばす神秘のハーブ】カヴァを3ヶ月間飲んでみた感想とその効果
はじめにカヴァの3つの特徴
ポリネシアにおいて古来より儀式で使われてきたハーブ
カヴァの持つリラックス作用は科学的に裏付けされている
不安にとらわれて落ち着かない・気分が落ち込むことが多いにおすすめ
カヴァとは?
カヴァ(Kava,「カバ」とも表記される)は南太平洋諸島原産のコショウ科の植物です。現地では根茎部分をすり潰してココナッツミルクを加えた飲み物を儀式などで用いてきた歴史があります。服用すると独特の酩酊感をもたらします。正式名称はポリネシア特有の繰り返し語が用いられたカヴァ・カヴァ(Kava Kava)であり、サプリメントにはそのように表記されています。
カヴァには、カヴァラクトンと総称される16種類の抑制系独自成分が含まれており、鎮静作用・向精神作用をもたらします。すなわち、やる気がバリバリ出るというよりは「リラックス効果」が期待できるということです。「不安を抑える作用」を有することはエビデンスで確立されています。
但し、副作用が強いとされ、世界的に規制される動きになっており、日本でも医薬品に指定されています。特に長期の摂取で肝機能に悪影響を及ぼす事例が報告されています。
とは言え、高い抗不安効果はお墨付きで、科学的に研究がされ尽くされています。根強いファンやリピーターがいるのも事実ですので、ここぞというときだけ服用するようにし、長期的な摂取を避けることが安全面では肝要になります。
カヴァの効果
不安を和らげる効果
129名の外来患者 (実分析127名、ドイツ) を対象とし、多施設間で実施された8週間の二重盲検無作為割付比較試験において、1日あたり400 mgのカバ製品 (Kava LI 150) の摂取は全般性不安障害 (GAD) の治療薬 (Buspirone または Opipramol) と同様の効果がある (PMID:12807341)
カバ|「健康食品」の素材情報データベース
現時点でカヴァの効果として科学的根拠を有するのは「不安を抑える効果」だけです。3つの論文を対象にしたメタ分析では「ハミルトン不安評価尺度 (HAM-A) を低下させ、不安の対症療法に有効」であることが示され、後の7つの研究を対象にしたメタ分析においても不安に対して有効であり、「副作用は穏やかで一時的」と発表されています。
慢性的な不安に対処するためのサプリメントとしてはカヴァは研究例の多さからしても一強と言えるでしょう。悩んでいるのであれば試してみる価値は充分にあります。
免疫の活性化、不眠症の改善、抗ガン作用(実証はされていない)
一般にカヴァの効果として「免疫の活性化」「不眠症の改善」「抗ガン作用」も挙げられますが、こちらは科学的に実証されている段階ではないようです。「効果がない」のではなく、「効果があるかどうか正確にはまだわからないから、これから研究を重ねていく」ということです。更なる研究成果に期待しましょう。
カヴァに副作用はある?
カヴァは日本では医薬品に指定されており、スイス、ドイツ、カナダ、イギリスでは販売が禁止されています。アメリカでも危険性が勧告されています。サプリメントの中でも副作用のリスクは高めです。
具体的には肝毒性が指摘されていますので、肝臓に負担をかけるサプリメントやアルコールとの併用は避けたほうが無難です。特にアルコールとの併用は酩酊感を増強する可能性があります。
また、妊娠中・授乳中の女性には危険性が指摘されているので使用は避けるべきです。
カヴァの基準摂取量
カヴァはカプセル状のサプリメント、液体ハーブエキス、ハーブティーなどの形態で販売されていますが、重要なことは2点あります。
摂取目安量を遵守すること
カヴァは短期間であっても多量の摂取で副作用の発現が確認されています。各商品に記載されている摂取目安を遵守するようにしましょう。1粒450mgのサプリメントもありますが、さすがに多すぎなような気がします。サプリメントであれば200mg〜250mg、ハーブオイルであれば1日2滴が一般的です。
4週間を超えて摂取し続けないこと(毎日の摂取も避けたほうが無難)
ドイツのコミッションE(薬用ハーブの評価委員会)とオーストラリア政府ではカヴァは「3ヶ月を超えて摂取してはならない」と定めています。いま筆者の手元にあるNOW社製カヴァサプリメントには「4週間以上続けて毎日摂取しないこと」との記載があります。
副作用としては適量で1週間連続の摂取でも重篤な肝毒性が報告されているケースがあるので、毎日摂取を続けることも避けたほうが無難であると思います。
ただ、カヴァは先述の通り、現地ではハレの日に一般的に摂取されているハーブであり、リラックス効果は科学のお墨付きです。注意点を遵守した適切な摂取によってあなたの助けになるはずです。
カヴァを飲むタイミング
空腹時でも食後でも必要に応じて服用して構いません。コショウ科の植物エキスであるので、胃への負担を考慮するなら軽食と共に飲むのが良いでしょう。アルコールとの併用は酩酊感と肝臓への負担リスクを高める可能性があるので避けたほうがよいです。
カヴァを飲んでみた感想
メンタルが弱くすぐに不安にとらわれてしまうことが悩みで、それが更に不安を助長するという負の連鎖に悩まされていたところ「カヴァには不安に効くとエビデンスがあるぞ」と聞いて、早速試してみたのでした。副作用が強めというのは後で知りました。
効果はある?
はっきりとした効果というよりも、じわじわ効く感じです。「シャキーン!」という感じではなく、「…ゴゴゴ…」という感じ。飲む前は「あーやばいやばい!」という感じなのが、「あーやばいな(笑)まーいいか」とマイルドになることを実感しています。
なので、集中力は落ちることを実感しています。例えば、どうしても仕上げなければならない仕事があってその不安を解消するためにカヴァを飲むことはおすすめできないということ。焦燥感が消失して生産性が落ちてしまう可能性があるからです。逃げのアルコールが逆効果になるのと同じです。
効果的な飲み方は?
逆に、理由のない不安にとらわれている場合には服用がおすすめできます。何だか会社に行くのが憂鬱とか、何をやってもうまくいかない気がするとか、負の感情で休日が落ち着かないとか。そういうシーンに置いてカヴァは真価を発揮します。リラックス効果は実感できます。
副作用はある?
まず一般に言われる「独特の酩酊感」ですが、特に強いものは感じませんでした。少なくともアルコールを飲んだような風にはなりません。強いて言えば、リラックスしているために良い意味で軽く頭がふわふわする感じでしょうか。
肝機能への影響ですが、今のところ感じていません。しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われるように、症状の自覚は困難です。副作用を避けるために私は「1日の適量を守る」「2日連続で飲まない」「どうしても必要な時だけ飲む」というルールを敷いて運用しています。「毒にも薬にもなる」という言葉はカヴァに当てはまるものと思われます。
総評
いろいろ書いてきましたが、総評としては気に入っているサプリメントのうちのひとつです。爽やかな香りも気に入っています。仕事の効率を上げたいときには「DMAE」「ホスファチジルセリン」「N-アセチルチロシン」などで生産性を高め、焦る仕事がないときや休日にはカヴァでリラックスという使い分けで生活にメリハリが付くことを実感しています。
カヴァサプリと飲み合わせの良いサプリメント
副作用の項で指摘した肝毒性を軽減させるために、肝機能を増進・改善するハーブである「シリマリン(マリアアザミ)」との併用がおすすめです。また、しじみに多く含まれることで有名な「オルニチン」にも肝臓保護作用があります。
私は個人的にハーブ系のサプリメントが好きなので「シリマリン(マリアアザミ)」を飲んでいます。お酒が好きな人にも是非とも継続して飲んでもらいたいサプリメントです。
カヴァサプリの購入方法

おすすめの商品としてはNATROL製30粒入りカヴァサプリが初めての人にはおすすめです。価格もリーズナブルですし、まずは30粒を試してみるのが良いと思います。
私は上の30粒入りの存在を見過ごしていてNOW社製120粒入りカヴァサプリを購入してしまいました。但し、NOW社のサプリは高品質であるので個人的に気に入っています。今のペースで飲んでいくと120粒を飲み終わるのは2年後くらいになると思われますが、休日などにマイペースに飲んでいこうと思っています。
カヴァはiHerbにて購入することができます。日本では医薬品として扱われているため、ドラッグストアなどで入手することは困難です。iHerbは価格も安い上に、輸入であるにも関わらず1週間以内に到着するという迅速さが魅力です。私も定期的にiHerbでサプリメントを購入しています。