【脳を覚醒させる】アルファGPCを3ヶ月間飲んでみた感想とその効果
はじめにアルファGPCの3つの特徴
脳内物質アセチルコリンの合成に重要な役割を果たすビタミン様物質
元々は医薬品だったが、2010年の法改正によりサプリメントとして販売可能になった
子どもから大人、お年寄りまで脳機能向上として幅広くおすすめできる
アルファGPCとは?
アルファGPC(α-GPC, アルファ-グリセリルホスホリルコリン)は主に脳内に存在する水溶性のビタミン様物質(ビタミンのような働きをする物質)です。ヒトの体内に普遍的に存在する天然の物質であり、母乳にも多く含まれています。
アルファGPCが「脳に良い」とされるのは、同じくビタミン様物質である「コリン」を脳へ運搬する働きを担うためです。アルファGPCは脳血液関門を突破して直接脳に到達することができます。
アルツハイマー型認知症患者は脳内物質アセチルコリンが不足しているとする有力な「コリン仮説」という考え方がありますが、コリンやアルファGPCはアセチルコリンの原材料となります。従って、アルファGPCには認知症を改善して脳機能を増進する働きが大きく期待されています。それが学習能力向上のためのスマドラとしても人気である理由です。
日本においてアルファGPCは、2010年の法改正によりサプリメントとしての販売が許可されたことから急速に注目が集まる栄養素のうちのひとつです。NHKでも特集され多数の反響がありました。
アルファGPCの効果
認知機能・学習能力の向上
軽度から中程度のアルツハイマー型認知症患者261名 (平均72.2歳、試験群132名、メキシコ) を対象とした多施設無作為化二重盲検比較試験において、α-GPCを1,200 mg/日、180日摂取したところ、認知機能が改善した。
α-GPC|「健康食品」の素材情報データベース
認知症の予防・改善効果については予備的な試験結果が複数報告されており、今後の治験の積み重ねによってエビデンスとして確立することが大きく期待されています。
また、学習能力の向上については1994年に行われたラット実験によれば、アルファGPCの投与によって学習能力がおよそ7%向上したという結果が発表されています。今後の研究で健康な成人の脳機能をブーストするとの成果が明らかになることが期待されます。
ストレスの抑制
1993年の60歳以上の男女を対象にした実験では、アルファGPCの投与(筋肉注射)によってストレスホルモンであるコルチゾール値が有意に低下したことが明らかになっています。この実験ではアルファGPCを経口摂取することに効果があるかどうかを示すものではありませんが、アルファGPC自体にストレスを抑制する効果があることは明らかになっています。
また、アルファGPCは経口摂取においても脳血液関門を通過でき、そうして生成されたアセチルコリンは分泌は脳機能の正常化を促進することから、こちらも理論上、サプリメントでの摂取でもストレスに対して効果があるとみなして良いものと推測されます。
成長ホルモンの分泌
若年および老年ボランティアにα-GPCを投与したところ、若年ボランティアでより成長ホルモンの分泌が上昇し、両群とも成長ホルモン放出ホルモン (GHRH) 単独よりα-GPC併用でその効果は高かった。
α-GPC|「健康食品」の素材情報データベース
アルファGPCが成長ホルモンの分泌を促進することは医学的に立証されています。成長ホルモンには成人や高齢者にとっては体脂肪を減らして精神的に元気になる効果があるとされ、子どもにとっては身長を伸ばす効果があるとされます。
アルファGPCは高齢者の認知症を予防・改善するだけでなく、一般成人にも、子どもにも推奨できる栄養素です。
アルファGPCに副作用はある?
アルファGPCには特に問題となる副作用は報告されていません。具体的には、1日1,200mgを6ヶ月間摂取し続けても安全であったと確認されていますので、適量の長期摂取でも安全性は高いと考えられます。
妊娠・授乳中の女性及び小児は念のために摂取を避けたほうが無難です。危険であると言うよりも、安全かどうかまだ詳しく確認できていないという状態であるためです。アルファGPCは子供のための成長サプリとして宣伝されることがありますが、使用は大人に比べて少量にしておくのが良いです。
また、アルファGPCサプリメントは大豆を原料として精製されるため、大豆アレルギーの人は注意が必要です。
アルファGPCの1日の基準摂取量
アルファGPCは特に摂取目標などは定められていないので、各サプリメントに示されている摂取目安量に従って飲むようにしましょう。手元にあるNOW社製アルファGPCには「1日300mg(正確には600mgを2日に1回)」と示されています。
アルファGPCが含まれる食べ物
アルファGPCは大豆から精製されると先述しましたが、学習能力の向上効果を得るために必要な量を食べるとなると極めて膨大になってしまいます。合理的ではありません。大豆には「レシチン」などの脳に良い栄養素が含まれているので、普段から積極的に食べることは良いことですが、アルファGPCの効果を実感するためにはサプリメントによる摂取が必要不可欠です。
アルファGPCを飲むタイミング
先述のNOW社製アルファGPCサプリメントには「take with food. Best when taken early in the day(食事と共に飲むこと。早い時間に飲むのがベストだよ)」と記載されています。従って、アルファGPCは朝食後すぐに飲むのが最適なタイミングです。
アルファGPCを3ヶ月間飲んでみた感想
集中力と脳の回転力アップ、いわゆるスマドラ効果を検証するためにアルファGPCを3ヶ月間飲んでみました。結果から言えば「効きます」。人気のサプリメントだけあります。
頭が疲れている感じが吹っ飛び、脳の処理能力が格段に上がることが実感できます。仕事に関してややだらけ気味だった時にたまたま飲んでみたところ一気に生産性が上がったので私の中では印象的なスマドラです。アルファGPCはスマドラとしても、加齢による認知機能の衰えを補強するサプリとしてもおすすめできます。
難点は、やや高価なサプリに分類されるところでしょうか。同じような効能を期待するならもう少し安価な代替としては、アセチルコリンの原料である「コリン」、集中力を上げるスマドラとして定評のある「DMAE」が挙げられます。
ちなみに、国内で流通しているアルファGPCサプリメントは更に高価です。広告宣伝費が商品価格に上乗せされているからです。購入するならiHerbでのNOW社製アルファGPCサプリがおすすめです。
アルファGPCサプリと飲み合わせの良いサプリメント
コリン
アルファGPCの役割はアセチルコリン合成のために「コリン」を脳へ運搬する補佐的且つ重要なものです。主役である「コリン」がいなければ始まりません。
レシチン
「脳の栄養素」とも呼ばれる「レシチン」はアルファGPCと同じく大豆に含まれるリン脂質の一種です。脳機能、肝機能に有効であることが示されている人気のサプリメントです。
ホスファチジルセリン(PS)
「ホスファチジルセリン」は同じく脳に存在するリン脂質の一種で、記憶力の改善には定評があります。学習パフォーマンス向上のためのスマドラとしてもとても人気です。ホスファチジルセリンも大豆から作られますが、大豆不使用の製品も用意されていますので、アレルギーの方でも摂取することが可能です。
アルファGPCサプリの購入方法
上でも少し触れましたが、日本国内において宣伝されているアルファGPCは非常に高価です。アメリカにおけるサプリメント商品の審査は非常に厳しいので、どの商品も標準化されている上に、価格も安いです。そのような理由から私はiHerbにてアルファGPCサプリを個人輸入にて購入しました。
Amazonにも同じ商品があるので、iHerbに馴染みがない人はAmazonで購入してもいいでしょう。Amazonで購入するなら2本セットがお買い得です。