【幸福サプリのダークホース】D-フェニルアラニンの効果と飲んでみた感想

はじめにD-フェニルアラニンの3つの特徴

 L-フェニルアラニンがアッパー系であるのに対し、D-フェニルアラニンは抑制系

 人工化合物であるけれど医療用としても用いられているので危険性はない

 気持ちがふさぎ込む、最近イライラするあなたにおすすめ

D-フェニルアラニンとは?

フェニルアラニンとして特に有名なのは「L-フェニルアラニン」ですが、ここに紹介する「D-フェニルアラニン」は全く別物であると考えて差し支えありません。「L-フェニルアラニン」は天然のアミノ酸でありドーパミンの前駆体やフェネチルアミンの原料でありアッパー系のスマドラとして機能しますが、「D-フェニルアラニン」は人工の化合物であり抑制系の効果を発揮します。

サプリメントでは「L-フェニルアラニン」「D-フェニルアラニン」の他、両方が含有されている「DL-フェニルアラニン(DLPA)」が市販されています。

D-フェニルアラニンは医療現場において軽めの鎮痛薬として用いられるものです。サプリメントとしての服用においては「多幸感」「抗うつ作用」が知られています。これはエンケファリンの分解を抑制することによって、脳内のエンドルフィン濃度を一定に保つ作用があるためであるとされます。

エンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれるものですが、決して怪しいものではありません。エンドルフィンの働きとして最も有名なものに「ランナーズハイ」があります。長時間走っていると、ある瞬間から疲れが和らいで幸福感が湧いてくるものです。これは脳内でエンドルフィンが放出されたことによるものです。

ちなみに、L-フェニルアラニンについては「【第三のうつ病予防】L-フェニルアラニンを3年間飲んでみた感想とその効果」記事に詳述してあります。

 

D-フェニルアラニンの効果

幸福感をもたらす

上述の「ランナーズハイ」に見られるように、D-フェニルアラニンの摂取によってエンドルフィンに作用した結果、幸福感が増強される効果が期待できます。現時点でエビデンスとして立証されているわけではなく、また効果には個人差もあると考えられますが、D-フェニルアラニンのサプリメントにおけるレビューには「前向きな気持ちになれる」との意見が少なからず見られます。

しかも、セロトニンの効果によるぼんやりとしたようなものではなく、自己肯定感を伴うとのことで、気分がふさぎ込みがちな人は試してみる価値があるでしょう。

疲労回復

同様にして、ランナーズハイに見られるようにエンドルフィンには疲労回復を促す効果がありますので、D-フェニルアラニンの摂取によって疲労への耐性がもたらされ得ることがわかります。

抗うつ効果

エビデンスレベルでは実証されていると言い難いのですが「多幸感」「自己肯定感」がもたらされることによってうつ症状が軽減されるのではないかと推測されます。

うつ状態というのは端的に言えば、高度に社会的な動物である人間が、敢えて自己否定をすることによって他人と関わる際に自らのエネルギーを温存すると共に、周囲に対して「自分は無害な存在だから攻撃しないでくれ」と伝えるためのメカニズムであるという考え方があります(『孤独の科学』河出文庫、P141-142)。その考えに基づけばD-フェニルアラニンがもたらす自己肯定感はうつ状態改善に一役買う可能性があるというわけです。

鎮痛効果

D-フェニルアラニンは医療の現場で鎮痛薬として用いられる場合がありますが、その効果はそれほど強いものではありません。慢性的な痛みや強烈な痛みには効き目が薄いですが、エンドルフィンに疲れや痛みを和らげる作用があるのは確かです。あくまでも副次的な効果であると考えましょう。

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D-フェニルアラニンに副作用はある?

D-フェニルアラニンを単体で摂取して経過を観察した事象が少ないので、何らかの副作用があるかどうかを精緻に検証することは難しいのですが、適量を摂取する限りにおいては安全であると思われます。

気になるのは「D-フェニルアラニンは人工の化合物だけど、安全なの?」というところだと思います。実際に医療現場で鎮痛剤として使われているという実績がありますし、サプリメントのレビューを見ていても副作用の報告が目立っていることは現状ありません。

 
危険とされるサプリメントについては国際的に規制や警告がなされることがありますが、D-フェニルアラニンについてはそのようなこともありません。個人ブログ「D-フェニルアラニンの予想を裏切るすばらしさについて語りたい|ボナンザ研究所」によれば、500mgを1日1回〜2回飲んでいると記述されていますが、今のところ副作用はないようです。

また、フェニルアラニンのサプリメントとしてはL体とD体の両方が含まれている「DL-フェニルアラニン(DLPA)」が主流であるので、人工的なD体の摂取が直ちに危険であるとみなすのは尚早でしょう。

 

D-フェニルアラニンの基準摂取量

明確に定められた基準摂取量はないので、サプリメントに記載されている摂取目安を守って飲むようにしましょう。Doctor’s Best製のサプリメントによれば1日1錠500mgとされています。

 

D-フェニルアラニンが含まれる食べ物

D-フェニルアラニンは人工の化合物であるので、自然界には存在しません。従って、食べ物には含まれないものです。

 

D-フェニルアラニンを飲むタイミング

Doctor’s Best製のD-フェニルアラニンサプリメントには「空腹時に飲むと良い(without food)」と記述されています。他のアミノ酸サプリメントと同様、食事とともに服用すると吸収率が低くなるので、空腹時が推奨されているというわけです。

 

D-フェニルアラニンを3ヶ月間飲んでみた感想

D-フェニルアラニンの率直な感想は「気持ちが落ち着く」ということです。具体的には「イライラしなくなる」「あれもこれもやらなきゃと脳がオーバーヒートしなくなる」「今を満足できる幸福感」です。副作用は特に感じず、不快感もありません。

医療現場で用いられている鎮痛作用とはつまり脳を落ち着かせるということです。痛みとは触覚が感じた事象に対して脳が反応し「それは危険だ」と司令を出していることだからです。私たちの気持ちのざわつきも同じことです。外部からのストレスに対して脳が過剰に反応していることです。

 
D-フェニルアラニンは要するに脳の反応を鈍らせることで鎮痛作用や幸福感、気持ちを落ち着かせる作用が発揮されていると言えます。「脳の反応を鈍らせる」というとネガティブに受け取られがちな言葉ではありますが、現代ではやるべきことが膨大にあり、ストレスが過剰な社会ですので、それら全てに反応していては脳が疲れてしまいます。

D-フェニルアラニンは脳を程よくクロックダウンさせ、私たちが本来あるべきシングルタスク作業に集中させる効果があると感じています。「気持ちが滅入る」「最近イライラする」という人に特におすすめできます。

 

D-フェニルアラニンサプリの購入方法

D-フェニルアラニンのサプリメントは国内では流通していないので、私はiHerbにて購入しました。「DL-フェニルアラニン(DLPA)」は各社から販売されており種類も豊富ですが、「D-フェニルアラニン」は現状、Doctor’s Best製の1種類しかないようです。

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【第三のうつ病予防】L-フェニルアラニンを3年間飲んでみた感想とその効果

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