【最強の認知症予防】ホスファチジルセリンを3ヶ月間飲んでみた感想とその効果
はじめにホスファチジルセリンの3つの特徴
アメリカではとても人気のサプリメント(医師が処方することもある)
脳内に多く存在するので「脳の栄養素」と呼ばれる
認知能力や記憶力の向上が期待される
ホスファチジルセリンとは?
ホスファチジルセリンはリン脂質の一種で、ヒトの脳におけるリン脂質の約18%を占めます。このように脳内に多く存在することから「脳の栄養素」と呼ばれ、記憶力・集中力・思考力・判断力・注意力などの学習能力の向上、アルツハイマー型認知症への改善効果が認められています。
また、ホスファチジルセリンは脳内に取り込まれるとアセチルコリン(学習能力の向上)、ドーパミン(やる気が出る)、セロトニン(リラックス効果や幸福感の向上)の分泌を促進します。つまりは学習能力や認知能力を含む脳の全体的な機能の増強が発揮されるということ。無気力感やうつ状態の改善効果も期待できます。
サプリメント大国アメリカのホームドクターは「記憶力や集中力の低下」という症状に対してはホスファチジルセリンを摂取するようにすすめます(『サプリメント健康バイブル』日本サプリメント協会より)。また、日本テレビ『世界一受けたい授業』においても白澤卓二教授によってブレインフーズとして紹介されています。
ホスファチジルセリンはサプリメントの中でも研究の進んでいるもののうちの一つです。
ホスファチジルセリンの効果
ホスファチジルセリンには脳内において大きく下記の3つの作用があります。
・脳内の血流量を改善し、脳細胞の働きや新陳代謝を活発にする
・脳の細胞膜を柔軟に保ち、シナプス間における情報伝達をスムーズにする
・脳内脂質の酸化を防止し、死滅を防ぐ
これら作用によって脳機能の減退を抑止するばかりでなく、向上させる効果が期待できるということです。
脳機能の増進(学習能力の向上)
ホスファチジルセリンがスマドラとして人気であるのは学習能力を向上させる効果のためです。脳機能の増進によって記憶力・集中力・思考力・判断力が高く保たれ、高いパフォーマンスを発揮することが可能になります。
アルツハイマー型認知症の改善・予防
ホスファチジルセリンが特に推奨されているのは脳の老化防止を目的とした摂取です。アルツハイマー型認知症の改善が認められた研究結果が複数あります。もちろん、中年や老齢の方だけに勧められるものというわけでもありません。近年では認知症が若年化していると話題になることも多いですから、学習能力の向上を期待しつつ認知症の予防として若い人が摂取することも推奨されるものです。
抗ストレス・抗うつ効果
ホスファチジルセリンは脳機能を増進し、脳内物質であるドーパミンやセロトニンの生産を促進する働きがあることから、抗ストレスや抗うつ作用も期待されています。
人体がストレスにさらされると脳内では神経伝達物質を放出してそれに抵抗しようとします。しかし、大きなストレスが長期に渡ってもたらされると脳内物質は枯渇し、脳機能が停滞してしまいます。これがうつ病の初期症状であり、判断力や集中力、記憶力が欠如してしまった状態です(やるべきことができない、物事に腰を据えて取り組めない、物忘れが激しい)。
ホスファチジルセリンと抗ストレス・抗うつ作用については更なる研究が待たれる事象ではありますが、理論上は効用のあるとみなされるところです。
ホスファチジルセリンに副作用はある?
大量摂取によって不眠や胃もたれが報告されていますが、適量を遵守する限りはホスファチジルセリンには大きな副作用は確認されていません。サプリによる摂取においても安全性の高いものです。
但し、市販のホスファチジルセリンサプリメントは大豆から生成されているものですので、大豆アレルギーの人は大豆を使用していないホスファチジルセリンサプリメントを用いるのが良いでしょう。
ホスファチジルセリンの基準摂取量
ホスファチジルセリンの基準摂取量は一日100mg〜200mgとされています。
ホスファチジルセリンは即効性というよりは長期に渡って摂取することで効果が発揮されるものです。即効性を謳う研究結果は今のところ寡聞です。『サプリメント健康事典』(日本サプリメント協会)においても「最低1〜2ヶ月の摂取を続けないと期待通りの効果は現れにくい」との記述があります。
ホスファチジルセリンのサプリメントはやや高価であるのが難点なのですが、高価であるだけに継続して摂取することによってきちんと効果が現れて健康が底上げされるということです。
ホスファチジルセリンが含まれる食べ物
ホスファチジルセリンはタンパク質を主体とする食品に多く含まれています。特に肉や大豆です。
しかし、一日に必要な100mg〜200mgを食事から摂取するとなると毎日大豆を3kg(納豆で約70パック)も食べなければならない計算になります。とても現実的とは言えないので、サプリによる補助が有効であるところです。
ホスファチジルセリンを飲むタイミング
ホスファチジルセリンのサプリメントを飲む適切なタイミングについては特に決まっていないようです。「脂溶性なので食後に飲むことで吸収効率が良い」との見解もあります。私は朝イチで飲んでいました。それぞれのライフスタイルに合わせた任意のタイミングで良いと思います。
ホスファチジルセリンを飲んでみた感想
ホスファチジルセリンは先述の通り、即効性というよりは長期的な摂取によって効果が発揮されるものです。私もホスファチジルセリンサプリメントを1瓶摂取し続けましたが、なかなかすぐに目に見える効果は実感しづらいというところが現状です。
とは言え、全ての健康効果が目に見えて劇的に現れるとは限りません。魚と野菜をきちんと食べ始めた翌日からいきなり健康になったなんてことがあり得ないのは自明でしょう。食生活を変えた翌日からすぐに飛躍的な効果があったとすればむしろそちらのほうが心配です。
とすれば、ホスファチジルセリンの緩慢な遅効性は、言い換えれば着実で安全性が高いとも言い換えることができるでしょう。ホスファチジルセリンが脳にとって欠かせない栄養素であることは確実ですから、長い目で見て脳機能の底上げを期待して摂取することが肝要であると思います。
ホスファチジルセリンと飲み合わせの良いサプリメント
イチョウ葉(ギンコビロバ)
中年齢からの記憶力改善サプリメントとしてイチョウ葉と併用されるケースが多いです。
関連記事:
ギンコビロバ(イチョウ葉)の効果と飲んでみた感想
DHA・EPA
同じく記憶力をサポートする成分としてDHAとの相性も良いです。『サプリメント健康事典』(日本サプリメント協会、集英社)においてもDHAとの摂取が推奨されています。
ホスファチジルセリンサプリの購入方法
ホスファチジルセリンのサプリメントは国内でも流通しているので、ドラッグストアなどでも手軽に入手することができます。輸入品という選択肢もあり、こちらはコストパフォーマンスが高いです。私は輸入品を定期的に購入しています。
Amazon
▲DHC製で国内ドラッグストアなどで販売されているものです。お試しに買ってみるにはちょうどいいです。
▲米サプリメント大手NOW社製です。高品質でコスパに優れる商品です。輸入品ならこれ一択でしょう。私もこれです。
▲サプリメントに含まれるホスファチジルセリンは主に大豆から生成されているので、大豆アレルギーの方は大豆不使用のサプリという選択肢もあります。
iHerb
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