【脳の栄養源】レシチン（ホスファチジルコリン）の効果と飲んでみた感想
はじめにレシチンの3つの特徴
細胞膜を柔軟に保つことによって脳の情報伝達をスムーズにする
糖や脂質の代謝を活発にする
大豆レシチンと卵黄レシチンとがあり、スマドラ効果には卵黄由来の方が良い
レシチンとは？
レシチンとは、主に細胞膜中に存在するリン脂質の一種です。ヒトに存在するリン脂質の中では最も多く、極めて重要な役割を果たします。細胞膜を柔軟に保つ作用によって脳の情報伝達をスムーズにする他、脳内物質アセチルコリンの原料ともなります。ホスファチジルコリンの別名としても知られています。
レシチンの構成成分は、水溶性の「リン酸」と「コリン」、脂溶性の「脂肪酸」と「グリセリン」です。レシチンには水と脂を混ざりやすくする特徴（乳化性と潤滑性）を持つために、水溶性成分と脂溶性成分が混在する形態を維持・存在できています。また、この特性は体内の脂肪の代謝を活発にするので、肥満や動脈硬化、高血圧を予防することになります。レシチンの効果として最も知られたものに肝脂肪の予防があるのはそのためです。
また、レシチンは脳に多く存在するので「脳の栄養素」とも呼ばれ、スマドラ効果をもたらすとされます。下記で詳しく見ていきましょう。
レシチンの効果
アルツハイマー性認知症の予防
レシチンには、アルツハイマー病や脳機能以上に伴う認知障害に対する効果も期待されている。
『サプリメント事典 第3版』（蒲原聖可、平凡社、P455）
脳内のアセチルコリンの欠乏がアルツハイマー病や認知症の原因となっているとするコリン仮説という考え方があります。レシチンはアセチルコリンの原料となるものなので、これら病気に対する効果が期待されています。
現時点でエビデンスレベルで実証されているわけではありませんが、レシチンが脳にとって重要な働きをすることには違いありません。
学習能力の向上
同様にして、スマドラとして日常における学習能力の向上も理論上期待ができます。こちらも科学的に実証されているわけではないので、更なる研究の成果が待たれるところでしょう。
レシチンに副作用はある？
市販のレシチンサプリメントは大豆由来の「大豆レシチン」と卵黄由来の「卵黄レシチン」とがありますので、卵や大豆にアレルギーを持つ人はアレルギーを起こす可能性があります。
また、レシチンは下痢、吐き気、腹痛、肥満の副作用を起こすことが稀にあるとされます。妊娠・授乳中のレシチンの安全性については確認されていないので、サプリメント等で補助することは避けたほうが無難です。
但し、レシチンは通常の食品に由来するものであるので、適量を遵守する限り、特に大きな問題となる副作用や健康被害は知られていない安全な成分です。
レシチンの基準摂取量
特に一日の基準摂取量は定められていないので、補助的に摂取する場合はサプリメント等に表記されている摂取量を遵守することが肝要です。一日1000mg〜5000mgを基準摂取量とする見解もあります。
ちなみにDHCのレシチンサプリメントは、大豆レシチン4粒で一日1350mgを目安に摂取できるようになっています。
レシチンが含まれる食べ物
レシチンが含まれる代表格は「大豆」と「卵黄」です。卵黄由来のほうが栄養素が豊富に含まれています。その他、豚肉や牛鶏レバー、ベーコン等の肉類にもレシチンは多く含まれます。
レシチンを飲むタイミング
上で示した消化器系への副作用を避けるために、レシチンは食後に摂取するのが最適です。
レシチンを飲んでみた感想
アルツハイマー病などの認知機能の改善・向上にはレシチンの含有成分ホスファチジルコリンが重要とされますが、それは「卵黄レシチン」に多く含まれます。市販のレシチンサプリメントは大豆レシチンが多くを占めるので、脳機能の増進を目的とするならレシチンよりも「コリン」を摂取したほうがいいかもしれません。事実、私がサプリメントを摂取してみた結果、スマドラ効果としてはコリンのほうが効果は顕著でした。
逆に、大豆レシチンは美容・アンチエイジングや脂肪の代謝を目的に摂取するのが良いと思います。
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レシチンサプリの購入方法
レシチンはサプリメントとして一般的に市販されており、比較的人気の部類に入ります。
▲顆粒状で料理に添加して使用するタイプです。レシチンを補助として摂取できる上、大豆のコクを料理に追加することができます。1983年発売以来のロングセラー商品です。
▲サプリメントタイプです。あまり料理をしなかったり、食生活が偏りがちな人にとってはこちらがお手軽です。一日4粒目安と表記されていますが、過剰摂取を心配するなら1粒や2粒でも構わないでしょう。
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