厳選!イライラを抑える効果的なサプリメント5選
1. コリン
仕事のストレスで24時間イライラしていた時に私を救ったサプリメントがコリンです。卵黄に多く含まれる物質で、アメリカでは必須栄養素として推奨摂取量が定められています(成人男性550mg、成人女性400〜425mg)。
コリンは脳内物質アセチルコリンの原材料となるもので、記憶力や判断力を底上げします。コリンの摂取量が多い人ほど記憶力が高いとの報告もあります。で、アセチルコリンには鎮静作用(気持ちを落ち着ける効果)もあります。つまりは「判断力の増進」と「気持ちを落ち着ける効果」の相乗効果によってイライラや怒りが鎮静されるということ。
怒りというのは主観です。コリンの摂取によって自分を客観視できるように感じられ、同じ状況でも「別に今は怒るときじゃないな」と冷静に判断できるようになりました。一番のおすすめです。
2. D-フェニルアラニン
「フェニルアラニン」と名の付くサプリメントには「L-フェニルアラニン」と「D-フェニルアラニン」があります。L体のほうは自然界に存在するアミノ酸で、ここに紹介するD体は人工的に合成された物質で鎮痛剤として医療の現場で用いられているものです。
で、このD-フェニルアラニン、サプリメントとしてはマイナーな存在ですが、鎮静効果の評判はかなり高くてコアなファンに支持されています。脳内のエンドルフィンを一定に保つことによって「幸福感を上昇させる」のが作用メカニズムです。下に挙げるL-トリプトファンも幸福感をもたらすサプリとして有名なものですが、それとは異なるアプローチでメンタルを支持するものです。
幸福感の上昇はすなわち怒りやイライラを鎮めるということ。幸福サプリのダークホースとも言うべきサプリメントです。
3. L-トリプトファン
サプリメント好きなら一度は耳にしたことがあるL-トリプトファン。「幸福ホルモン」との異名を持つ脳内物質セロトニンの原材料となるアミノ酸です。うつ病の一因としてセロトニンの欠乏が挙げられます。
L-トリプトファンについては「日常生活で不足することはない」との見解もありますが、L-トリプトファンの投与によって「うつの改善」「他人への信頼度の上昇」などの効果が報告されているのも事実です。
私もL-トリプトファンで気持ちがマイルドになるのを実感しています。ここに紹介している中では最も人気のサプリメントですので、試してみる価値は充分にあるでしょう。
4. ロディオラ・ロゼア
イワベンケイという和名を持つ高山植物の一種で、ストレス耐性を高めるハーブ(アダプトゲン)として有名です。旧ソ連のオリンピック選手がフィジカル/メンタルを強壮するために用いていたことで広く知られ、世界中で研究の対象となったという経緯があります。
ロディオラ・ロゼア(単にロディオラとも呼ぶ)はアメリカでは抗うつ薬の安全な代替品として処方されることがあり、つまりは健全なメンタルの維持の一助になるということ。作用メカニズムは「気持ちを落ち着けること」によってストレスを雲散霧消することから、怒りやイライラに効果があります。
ちなみに、やる気の出るスマドラとして「チロシン」がありますが、その副作用としてイライラしやすくなってしまう事象が見られます。その副作用を軽減するためにロディオラ・ロゼアを併用している人も多く、イライラへの効果はお墨付きです。
5. L-テアニン
テアニンは日本において緑茶から発見されたアミノ酸です。スマドラの本場アメリカではテアニンは「リラックス効果」をもたらすサプリとして実はとても人気があります。
従って、リラックスのために緑茶を飲むことは理に適ったことなのですが、一つ問題点があります。緑茶には精神を興奮させるカフェインも含まれているということ。つまり、純粋にイライラ解消のためのリラックス効果を得るためにはサプリメントによってテアニンだけを摂取するのが合理的であるということです。
ちなみに、仕事や勉強のために集中したい時には、コーヒーよりも緑茶のほうが効果的であると最近では言われています。テアニンとカフェインの相乗効果によるものです。なかなか緑茶は侮れません。