【栄養素のエキスパート】パントテン酸の効果と飲んでみた感想
はじめにパントテン酸の3つの特徴
ビタミンB群の一種で多くの食品に含まれる
スマドラ効果としてはスタミナ増強が挙げられる
ニキビ予防のサプリとしても人気がある
パントテン酸とは?
パントテン酸はビタミンB群の一種で、かつてはビタミンB5とも呼ばれていました。名称由来はギリシャ語で「どこにでもある酸」の意味が示す通り、パントテン酸は殆どの食品に含まれています。日常生活で不足することは稀であると言えます。
但し、高齢者、妊娠中・授乳中の女性、お酒をよく飲む人はパントテン酸が不足してしまうことがあるので、注意が必要です。パントテン酸が不足するとめまい、手やつま先の痺れ、不眠、皮膚炎、脱毛などの症状を起こすことがありますが、適量の摂取で症状は改善します。
また、パントテン酸には脳内物質アセチルコリンを作り出す補因子としての働きもあります。脳内のアセチルコリン量が減少するとアルツハイマー性認知症の発症リスクが高まるとする仮説もありますので、パントテン酸は認知機能や学習能力を維持・向上することに繋がり得ます。
パントテン酸の効果
エネルギーの代謝
パントテン酸は糖や脂質を代謝し、人体の健康維持に必要なホルモンや免疫抗体などの成分を合成する働きを担っています。従って、免疫力や自律神経の働きを高める作用があります。
この代謝作用はビタミンB群全体の重要な働きであり、パントテン酸特有のものであるというわけではありませんが、パントテン酸が日々の健康維持に必要不可欠な物質であることには変わりありません。
スタミナの増強
同じく代謝作用に関連して、糖や脂質をエネルギーに変換する働きからスタミナの増強が挙げられます。
これはエビデンスレベルで確認されているというよりは、理論上の効果です。また、普段の生活においてパントテン酸が不足することは稀であるとの前述の通り、パントテン酸を単独で摂取することはあまり意味がないことであると言えます。
ビタミンB群はそれぞれが相互に作用し合って効果を発揮するものであるので、サプリメントで補給するのであればパントテン酸単独でというよりは、ビタミンB群全体を摂取できる物を選んだほうが良いでしょう。
パントテン酸に副作用はある?
パントテン酸に副作用や健康被害は確認されていません。摂り過ぎても過剰分は尿として速やかに排出されます。安全な成分であると言えるでしょう。
パントテン酸の基準摂取量
厚生労働省による”「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書“によれば、パントテン酸の一日の基準摂取量はおよそ5mgとされています(18〜49歳までの女性は4mg)。
また、パントテン酸は一日10g(!)までは副作用なく摂取が可能であることが示されています。また、妊娠中は6mg、授乳中は7mgまでの摂取に安全性が確認されており、それ以上の摂取については充分なデータが揃っていないのが現状です。つまりは、妊娠中・授乳中の女性はサプリメントによる補助的な摂取は避けたほうが無難です。
パントテン酸が多く含まれる食べ物
パントテン酸は殆どの食品に広く含まれていますが、特に鶏レバー、魚介類、アボカドに多く含まれます。日常生活において不足することは殆どないでしょう。
パントテン酸を飲むタイミング
パントテン酸をサプリメントにて摂取する場合、他のビタミンB群と同様、食前や食後に飲むことが推奨されます。ビタミンB群は脂溶性であるため、食事とともに摂った方が吸収率が高まるからです。
パントテン酸を飲んでみた感想
パントテン酸は普段の生活では不足することはないとのことなので、パントテン酸のサプリメントは飲んではいませんが、ビタミンB群のサプリメントは定期的に摂取しています。特に元気・やる気がない時にはビタミンB群サプリは非常に有用です。
ビタミンB群は構成されるそれぞれの物質が協力し合って作用するので、パントテン酸だけよりはビタミンB群が満遍なく含まれているサプリを摂取したほうが良いと思われます。
パントテン酸サプリの購入方法
パントテン酸サプリメントは一般に広く市販されています。ニキビ改善・予防のサプリメントとしても人気があるようです。
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